これは何
- 証券Fintechに入るぞ・入ったぞ!という人がドメインについて学べるような本・ページを集めてみました。
- 会社特有の業務知識ではなく業界で広く使える知識を学べる物を集めようとしていますが、筆者の守備範囲依存による分野の偏りは否めません。(追記: たとえばデリバティブ関連などは筆者の経験がないのでほぼ記載がありません。)
- こういう分野があってこういうことが議論されてるんだなーといった形で興味を持つきっかけとしての本を挙げています。(自分で金融商品を考えるぞ!という人向けではなく、ETF扱うサービスの開発するならETFって何かくらいはうっすら知っておきたいよねーくらいのモチベーションの人向き)
最初に何読めばいい?
せっかくだからなにか勉強したいなーという人は資格系の欄にある証券外務員についての本を買っておくと広めに勉強できます。
ただし、個別の金融商品(ETF, 投資信託,…)の解説が詳しく載っているわけではないので、そういったことを知りたい場合はETFや投資信託の欄からチョイスしてみてもよいかもしれません。
資格系
- うかる! 証券外務員二種 最速問題集
- よくでてくる機関や用語・規制をまんべんなく学べる。
- 最初の会社法のところが細かくて挫折しがちなので、その章は後回しにしても良いかもしれない
- うかる! 証券外務員一種 必修問題集
現物株
- 東証公式株式サポーター 株式取引編
- 株式取引の業務の流れについて書いてある。
投資一任, ロボアド
- ラップ口座入門
- ラップ口座の拡大・現在の状況・今後の方向性がファクトベースで記載されている。
- 投資の基本的なところから説明してくれているので事前知識があまりなくても読める。
投資信託
- 入門投資信託のしくみ
- 投資信託の仕組みについて記載されている。
- 単なる仕組みだけでなく歴史なども解説されている。
ETF
- ETFとは何か
- ETFの仕組みと法制 ~組成・運用・開示に関する法規制の概要~
- 法制度よりだが、組成方法・運用方法の区分についても乗っている。
資産運用の考え方について
- 敗者のゲーム
- パッシブ運用であるインデックス投資についてひたすら解説する本
- 投資家が「お金」よりも大切にしていること
- パッシブ運用中心に扱っている敗者のゲームと違って、アクティブ運用を行うファンドマネージャーが何を大切にしているのか分かる本。
- お金を通して社会に参加するとはどういうことか。みたいなことが書いてある。
- パッシブ運用の本とアクティブ運用の本を一冊ずつ読むとバランスが取れるかも
決済系
- 証券決済システムのすべて
- 証券決済に関わる処理を担う以下のような機関がやっていることが分かる。
- 証券集中保管機関(central securities depository = CSD, e.g. ほふり)
- 中央清算機関(central counterparty = CCP, e.g. 日本証券クリアリング機構, ほふりクリアリング)
- 本は分厚いが、実は上記のような基礎知識 => アメリカでの上記の状況 => EUの状況 => 日本の状況 => アジアの状況という構成になっていて見方・場所は変わるものの基本が大きく変わるわけではないので見た目ほど重くはない。
- 個人の資産運用には役に立つわけではないだが、例えば日本銀行が出してる 分散型台帳技術による証券バリューチェーン構築の試み みたいな論文が読みやすくなります。
- 証券決済に関わる処理を担う以下のような機関がやっていることが分かる。
金商法
- 金商法入門
- 解説対象を現物株に限ることで難しさを軽減している。
- 法の背景にあるやりたいこともきちんと解説してくれる。
リスク管理
- 増補版 金融リスク管理を変えた10大事件+X
- 過去にあった事件とそれにまつわる規制やリスク管理部門の発足などが学べる。(海外版)
- 事例ベースなので機関や規制の名前を単に覚えるより頭に入りやすいのでおすすめ。
- 日本の金融リスク管理を変えた10大事件
- 上記の日本版。合わせて読むと楽しい
- 表紙が似ているが中身の事件はぜんぜん違うので注意。